2019年第54回インドネシア語検定E級【Ⅳ】では文法に関する問題が5問出題されています。
【Ⅳ】-1 me-接頭辞
毎年出題される傾向にある『me-接頭辞』
要は、me+動詞のときに、動詞によってme,men,mengなど接頭辞が変わるという事です。
下記の表の動詞の頭文字とme-の形は暗記してください。それだけで、この問題は正解できます。

選択肢を見て、頭文字に注目します
A、lepas
B、rawat
C、hapus
D、mulai
よって、正解はCです。
【Ⅳ】-2 下線部にあてはまる語句
インドネシア語の一文の一部が下線部となっており、そこにあてはまる適切な語句を選ぶ問題です。
正しい文:
➡ “Tidak boleh merokok di ruang kelas.”(教室で喫煙してはいけません。)
理由:
“boleh” は 「~してもよい」 という意味の助動詞です。
“tidak boleh” になると 「~してはいけない(禁止)」 という意味になります。
「教室で喫煙してはいけません」 という文脈にぴったりです。
他の選択肢は不適切
B. sudah(すでに)
“Tidak sudah merokok di ruang kelas” → 意味不明
“sudah” は過去の動作を表すため、否定文と一緒に使うと不自然です。
C. baru(~したばかり)
“Tidak baru merokok di ruang kelas” → 意味が通じない
「まだ~していない」と言いたい場合は “belum” を使うのが一般的。
D. masih(まだ)
“Tidak masih merokok di ruang kelas” → 文法的に間違い
“masih” は「まだ続いていること」を意味するため、”tidak” と組み合わせると意味が不自然。
まとめ
「~してはいけません」という意味にするには、”tidak boleh” を使うのが正しい。
よって、正解は Aです
【Ⅳ】-3 下線部にあてはまる語句
【Ⅳ】-2と同じスタイルの問題です
正しい文:
➡ “Ayah menanam jagung di kebun.”(お父さんは畑にトウモロコシを植えました。)
理由:
“di” は 「~で(場所)」 を表す前置詞です。
“di kebun”(畑で)という表現は、「どこでトウモロコシを植えたのか?」を説明するために適切です。
他の選択肢は不適切
A. dengan(~と一緒に / ~を使って)
“Ayah menanam jagung dengan kebun” → 意味不明
“dengan” は「道具・手段・一緒にいる人」を表すので、この文では不自然です。
例:「スコップを使って植える」→ “Ayah menanam jagung dengan sekop.”
B. ke(~へ)
“Ayah menanam jagung ke kebun” → 文法的に間違い
“ke” は 「~へ(方向)」 を表す前置詞なので、「植える」という動作には合いません。
例:「お父さんは畑へ行く」→ “Ayah pergi ke kebun.”
D. bagi(~のために)
“Ayah menanam jagung bagi kebun” → 意味不明
“bagi” は「~のために」という意味で、人や目的に対して使うので、この文には適しません。
例:「子供たちのために植える」→ “Ayah menanam jagung bagi anak-anak.”
よって、正解は Cです。
【Ⅳ】-4 下線部にあてはまる語句
【Ⅳ】-2、3と同じスタイルの問題です。
正しい文:
➡ “AC-nya rusak sehingga kami membeli AC baru.”(エアコンが壊れたので、新しいエアコンを買いました。)
理由:
“sehingga” は 「その結果~、なので~」 を意味する接続詞です。
原因 → 結果 の流れを作るときに使います。
“AC-nya rusak”(エアコンが壊れた)という原因があり、”kami membeli AC baru”(新しいエアコンを買った)という結果が続くので、”sehingga” が適切です。
例:「雨が降ったので、私は家にいました。」
“Hujan turun sehingga saya tetap di rumah.”
他の選択肢は不適切
B. sambil(~しながら)
“AC-nya rusak sambil kami membeli AC baru” → 意味不明
“sambil” は 2つの動作を同時に行う ときに使います。
例:「テレビを見ながらご飯を食べる」→ “Saya makan sambil menonton TV.”
この文では「エアコンが壊れながら、新しいエアコンを買う」となり、不自然です。
C. kalau(もし~なら)
“AC-nya rusak kalau kami membeli AC baru” → 意味不明
“kalau” は 「もし~なら」 を意味する接続詞で、仮定の文に使います。
例:「もし雨が降ったら、家にいます。」→ “Kalau hujan, saya tetap di rumah.”
この文では仮定の話ではなく、すでにエアコンが壊れているので不適切です。
D. bahwa(~ということ)
“AC-nya rusak bahwa kami membeli AC baru” → 文法的に誤り
“bahwa” は 「~ということ」 という意味で、主に間接話法で使われます。
例:「先生は私たちが試験を受けると言った。」
“Guru mengatakan bahwa kami akan mengikuti ujian.”
この文では「エアコンが壊れた」と「新しいエアコンを買った」をつなぐ働きをしないため、不適切です。
まとめ
「エアコンが壊れたので、新しいエアコンを買った」という 原因 → 結果 の流れを表すためには、”sehingga” を使うのが正しい。
よって、正解は A です。
【Ⅳ】-5 文の完成
インドネシア語の文を完成させる場合に適切な順序なものを選ぶ問題
正しい文章
➡ “Mereka akan pindah ke kota Fukuoka.”
(彼らは福岡市へ引っ越す予定です。)
理由:
インドネシア語の語順は SVO(主語+動詞+目的語)
“Mereka”(彼ら) → 主語(S)
“akan”(~する予定) → 未来を表す助動詞
“pindah”(引っ越す) → 動詞(V)
“ke kota Fukuoka”(福岡市へ) → 目的語(O:移動の方向を示す)
各選択肢の検討
A. 2-1-4-3-5(kota Fukuoka akan ke pindah mereka)
❌ 誤り:主語がない/「kota Fukuoka」が主語のように見えるが意味が通らない
B. 1-3-2-4-5(akan pindah kota Fukuoka ke mereka)
❌ 誤り:主語(mereka)がないので意味不明
C. 4-5-2-1-3(ke mereka kota Fukuoka akan pindah)
❌ 誤り:「ke mereka」が文頭にくるのは不自然(前置詞 “ke” は動詞の後に来る)
D. 5-1-3-4-2(Mereka akan pindah ke kota Fukuoka)
〇 正しい:S(主語)- V(動詞)- O(目的語) の順になっており自然な文法
まとめ
インドネシア語では 「主語 + 動詞 + 目的語」 の語順が基本です。
よって、正解は Dです。
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