【第1回】そもそも「在留資格」ってなに?基本をやさしく解説

こんにちは!このシリーズでは、日本で生活したい・働きたい外国人のみなさんのために、「在留資格」についてやさしく説明していきます。

第1回は、「在留資格ってそもそも何?」という基本の『き』からスタートします。

1.「ビザ」と「在留資格」はちがうの?

まずよくある質問がこちらです。

Q:ビザと在留資格って同じものですか?

答えは、「ちょっと違うけど、関係はある」です。

多くの人が「ビザ」と呼んでいるものは、実は日本に入るときに必要な『査証(さしょう)』というものです。一方、「在留資格」は、日本に入ったあと、どんな活動ができるかを決めるものです。

たとえば、観光のために来日する場合は、「短期滞在」の在留資格が与えられます。留学なら「留学」、技能実習生なら「技能実習」、日本人の配偶者として来るなら「日本人の配偶者等」という在留資格になります。


2.在留資格とは?簡単に言うと…

在留資格(ざいりゅうしかく)とは、日本に中長期で滞在する外国人がどんな目的で滞在しているかを日本政府が確認し、その目的に合わせた活動を法律的に認める制度です。

たとえば…

  • 学生 → 「留学」
  • 工場で働く実習生 → 「技能実習」
  • 介護の仕事をする → 「介護」や「特定技能」
  • 結婚して日本に住む → 「日本人の配偶者等」
  • 高度な研究職 → 「高度専門職」

といったように、滞在の目的ごとに資格が違います


3.在留資格の種類はどれくらいあるの?

現在、日本には30種類以上の在留資格があります。大きく分けると次のようなグループに分類されます:

就労系の在留資格

仕事を目的とする在留資格です。例:

  • 技術・人文知識・国際業務
  • 特定技能
  • 技能実習
  • 介護
  • 経営・管理
  • 高度専門職

など。
注意点としては、在留資格によって働ける内容が決まっていることです。たとえば「技能実習」ではコンビニの仕事はできませんし、「技術・人文知識・国際業務」では単純労働はできません。

身分や家族関係に基づく資格

  • 永住者
  • 日本人の配偶者等
  • 永住者の配偶者等
  • 定住者

など。
これらは比較的自由に働くことができ、職業に制限が少ないのが特徴です。たとえば「日本人の配偶者等」であれば、会社員でもアルバイトでも、自分でビジネスをすることも可能です。

非就労系の資格

  • 留学
  • 研修
  • 文化活動
  • 短期滞在

など。
これらの資格は原則として働くことができません。ただし、留学生などは「資格外活動許可」を申請すれば、週28時間までのアルバイトが可能になります。


4.在留カードと在留資格の関係

日本に中長期で滞在する外国人には、「在留カード(ざいりゅうカード)」が発行されます。このカードには、あなたの名前や生年月日、そして現在の「在留資格」や「在留期間」が記載されています。

このカードは、外国人が日本で生活する上でとても大切な身分証明書です。たとえば、仕事に応募したり、アパートを借りたり、銀行口座を開いたりするときに必要になることが多いです。


5.在留期間ってなに?

在留資格には、それぞれ**「在留期間(日本に滞在できる期間)」が決まっています。1年、3年、5年などがあり、期間が終わる前に更新(こうしん)手続き**をしないと、日本に住み続けることができません。

注意点:

  • 更新手続きは、期間満了の3か月前から可能
  • 更新には、活動の継続性や収入、生活状況などがチェックされる

在留期間が過ぎても更新していなかった場合、不法滞在(オーバーステイ)となり、強制退去の対象になってしまうこともあります。


6.なぜ「在留資格」を正しく知ることが大切なの?

在留資格を正しく理解することは、安全に・安心して日本で暮らすためにとても重要です。

たとえば…

  • 自分の資格で「どんな仕事ができるのか」知らないままアルバイトしてしまうと、不法就労になることがあります。
  • 結婚して在留資格を変更するとき、必要な書類がわからずに申請が遅れると、ビザが切れてしまう可能性も。
  • 永住を目指すなら、どの在留資格で何年住む必要があるかを知っておくことがポイントになります。

7.最後に:わからないことは誰に聞けばいい?

在留資格に関して困ったときは、以下の場所で相談することができます:

  • 入国管理局(出入国在留管理庁)
  • お住まいの市役所・区役所の外国人相談窓口
  • 行政書士(特に「申請取次資格」を持つ人)

インターネットでも多くの情報がありますが、制度はよく変わるので、信頼できる専門家に相談するのが一番安心です。


8.まとめ

今回は、「在留資格とはなにか?」という基本のポイントを紹介しました。

  • ビザと在留資格は似ているけれど違うもの
  • 在留資格は日本での活動内容を決めるもの
  • 働ける内容は資格ごとにルールがある
  • 正しい知識を持つことで、安全に暮らすことができる

次回は、「技能実習ビザの特徴とよくある悩み」について、実際の声を紹介しながらわかりやすく解説していきます。どうぞお楽しみに!

いとさん

日本語教育・外国人支援/行政書士(開業準備中) 大学卒業後、ワタミに入社し店舗運営・人材育成を経験。 その後、外国人技能実習生の研修センターに転職し、センター長として7年間、外国人材の受け入れ・教育・生活支援に携わる。 インドネシアに約1年間在住し、送り出し機関の校長として現地教育にも従事。 日本語教育と現場支援の両面から、外国人と日本社会をつなぐ活動を続けてきた。 現在は、日本語教育・在留資格制度・外国人支援に関する情報をSNSやブログで発信。 TikTokフォロワー約15万人、Instagramフォロワー約1.5万人。 行政書士資格試験に挑戦し、現在は結果待ち。 今後は研修センター長としての業務に復帰しながら、行政書士としての開業準備を進めている。 また、日本語教師(国家資格)取得を予定しており、 インドネシア語検定にも継続的に挑戦中。 インドネシア語でのコミュニケーションが可能。

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