【第6回】ビザ更新で失敗しないためのチェックリスト

やさしくわかる!在留資格ガイド

日本で生活を続ける外国人にとって、在留資格(ビザ)の「更新」はとても重要な手続きです。しかし、更新をうっかり忘れたり、必要書類が揃っていなかったりして、不許可になるケースもあります。

この記事では、「ビザ更新の基本的な流れ」「失敗しないための事前準備」「よくあるミス」などをチェックリスト形式で解説します。これを読めば、安心してビザ更新に臨むことができます。


1. ビザ更新の基礎知識

1-1|ビザ更新とは?どんなときに必要?

「ビザ更新」とは、現在持っている在留資格の有効期限が近づいたときに、そのままの資格で日本に在留し続けるための手続きです。

たとえば、こんなケース:

  • 技能実習ビザ → 実習継続のために更新
  • 配偶者ビザ → 結婚生活を継続し、日本に住み続けたい
  • 特定技能 → 同じ職場で働き続ける予定

※在留資格の「変更」は別の手続きです。

1-2|更新のタイミングと注意点

在留期間の「満了日の3ヶ月前」から更新申請が可能です。遅くとも「満了日の当日まで」に申請が必要ですが、できるだけ余裕を持って1ヶ月前には申請しましょう。

注意点:

  • 満了日を過ぎると不法滞在となる可能性あり
  • 更新審査中も、期限切れから最大2ヶ月の特例期間で滞在可能
  • ただし、就職・出国などに影響するため早めの申請が望ましい

2. 更新の流れと必要書類

2-1|ビザ更新の流れ(日本国内)

一般的な更新手続きのステップは次の通りです:

  1. 必要書類を準備
  2. 出入国在留管理局(入管)に申請
  3. 審査(通常2週間〜1ヶ月)
  4. 結果通知と新しい在留カードの受け取り

2-2|ケース別:必要書類チェックリスト

A. 共通書類(全資格共通)

  • 在留期間更新許可申請書
  • 写真(縦4cm×横3cm、背景無地)
  • パスポート
  • 在留カード
  • 手数料(収入印紙4,000円分)

B. 在留資格別の追加書類

配偶者ビザの場合:

  • 配偶者の住民票(世帯全員)
  • 所得証明書・課税証明書
  • 結婚継続を示す資料(同居証明・写真など)

就労ビザ・特定技能等:

  • 雇用契約書
  • 勤務先の会社概要資料
  • 源泉徴収票または給与明細

3. 失敗を防ぐために

3-1|よくあるミス・失敗例

  • 書類の記載ミス、漏れ、不備
  • 期限ぎりぎりの申請
  • 偽りの申告(虚偽の雇用内容や結婚実態)

→ 虚偽申請は重大な不許可要因になります。

3-2|審査で重視されるポイント

  • 継続的な収入・安定した就労状況
  • 日本での生活状況(住居・家族構成など)
  • 素行(税金・保険・交通違反など)

4. 専門家に依頼するメリット

4-1|こんな人は専門家への相談を

  • 書類準備が難しい・不安
  • 過去に不許可になったことがある
  • 雇用形態や生活状況が特殊

行政書士などの専門家は、書類作成から入管への説明内容までサポート可能です。


5. まとめ|ビザ更新で失敗しない3か条

  1. 早めに準備をはじめること(2〜3ヶ月前が理想)
  2. 書類は正確に、丁寧にそろえること
  3. 不安があれば専門家に相談すること

次回(第7回)は、「在留資格変更のポイントと注意点」について解説します。

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